産休を取る前の体調不良による悩み
看護師の仕事は、大変ハードです。
仕事内容が多い上に、患者さんを動かしたりいろんな機材を運んだり、重たいものを持ったりすることもあります。
また、勤務シフトが病院によっては非常に複雑なところもあり、通常の体で働いていても心身ともに疲れがたまりやすくなります。
妊娠した段階で勤務を妊婦用にゆるい勤務にしてくれるような制度の病院であれば、妊婦用のシフトに則って通常の看護師より緩めの仕事に就くことも可能です。しかし、そのような対応がない病院では、妊娠していても通常の看護師と同じような仕事をこなさなくてはいけません。
産休は出産前6週間前、多児出産の場合は14週間前から取得できる制度になっていますが、その前に体調を崩してしまう看護師が後を立ちません。
看護師自身が体調を崩すのももちろんですが、お母さんの体調不良によっておなかの中の赤ちゃんが切迫早産や切迫流産を起こしてしまう危険があります。
そういったことから、産休に入る前からつわりやそのほか妊娠に伴う体調不良で有給休暇を取得する人もいますが、同じ看護師仲間としてはしょっちゅう休まれるとしわ寄せがくるので、あまり気持ちのいいものではありません。
そこで、産休に入るまでがんばって粘るか、体調不良も念頭において仕事をやめるか悩む看護師が多いのです。
もちろん、看護師の免許がなくなるわけではありませんから、また働けるときがくれば働くことはできます。
仕事をやめるか、また復帰できることを目指して産休までがんばるかは、体調やおなかの中の赤ちゃんともよく相談して賢く決めたいものです。